ボズヤ王国(Bozjan Kingdom)
ボズヤの歴史は古く、第三星暦の古代アラグ帝国時代から存在したという。少数民族だったロスガル族は、巨大帝国に虐げられ、僻地に築いた小国でひっそりと暮らしていた。城塞都市シタデル・ボズヤこそ、かつて第三星暦時代に女王グンヒルドが治めた都の跡地である。ボズヤ王国は女王を中心とした王制の国家であった。
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アラグ帝国をも滅ぼした第四霊災により、ボズヤ王国もまた滅んだが、生き残ったロスガル族により都市国家ボズヤは再建された。第四星暦時代、そんな状況下で心にトラウマを持った患者も多くなり、「紡ぎ手」と呼ばれる巫士たちが、特別なクリスタル「覗覚石」を使い、心の病を患った病人の心の中に入り治療を施したという。推測には
なるがおそらく「紡ぎ手」は「過去視」の力を持つ者だったとおもわれる。彼らは患者の記憶エーテルに触れることで、心の病の原因であるトラウマを取り除いたり、別の何かに置き換えることで心を患った病人を苦しみから解放した。こうして辺境の小国として第六星暦時代まで生き残った。半世紀前、ガレマール帝国がこの地に侵攻を開始。ロスガル族は果敢に立ち向かったが、所詮は辺境の弱小国。破竹の勢いで勝ち進む帝国軍に為す術もなくその属州となってしまう。
ボズヤが属州支配を受ける中、さらなる力を得て世界に覇権を拡げようとするガレマール帝国は古代アラグ帝国の魔導技術の研究を進め、その実験や検証を本国に影響の少ない属州で行っていた。シドの父でありガレマール帝国の筆頭技術者でもあるミド・ナン・ガーロンドも、皇帝ソル・ゾス・ガルヴァスよりの命を受け、ボズヤ管区のシタデル・ボズヤにおいて月の衛星ダラガブの力を利用する「メテオ計劃」の実験を行っていた。慎重に慎重を期したはずだったが結局、実権は失敗。塔どころか、シタデル・ボズヤの街ごと蒸発させてしまう「シタデル・ボスヤ蒸発事変」を引き起こしてしまった。これにより責任者であったミド・ナン・ガーロンドは死亡、「メテオ計劃」は凍結された。
歴史や史跡の旅~Chronicle Encyclopaedia~